こんにちは!
前回まで、【5分でわかる腰痛解消法】を5回に分けてお伝えしました。
今回からはスポーツ障害の中でも多い、膝の痛みについて紹介していきます。
スポーツ障害の中でも、ランナーに多いランニング障害について紹介していきます!
今後の流れ
Vol.1:ランニング障害とは
Vol.2:ランニング障害になりやすい体とフォームの特徴
Vol.3:ランニング障害に対するストレッチ
Vol.4:ランニング障害に対するエクササイズ
Vol.5:ランニング障害とインソール
1回目の今回は、ランニング障害について
紹介していきます!
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ランニングやジョギングによって
同じ箇所に反復したストレスがかかる結果
生じる障害のことです。
特徴としてスポーツ活動後に症状が強くなり、
休むと症状が落ち着きます。
症状が悪化すると、日常生活に支障をきたすので
身体のケアが大切になります。
ランニング障害には、いくつかの病態があるので
今回は発症頻度の高い、腸脛靭帯炎と鵞足炎の2つを紹介していきます。
腸脛靭帯炎とは、ランナー膝とも呼ばれ、長距離ランナーに多く見られる、
膝の外側に痛みが生じるランニング障害です。
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一定以上の距離を走ったり、坂道を走る時に痛みが増すのが特徴です。
腸脛靭帯炎は、外もも(腸脛靭帯)が硬くなった状態で膝の屈伸を繰り返すため、
骨と靭帯が擦れて炎症が生じる病態です。
近年では膝の外側にあるクッション材が圧迫されることで、
炎症が生じるとも言われています。
腸脛靭帯炎の原因として、外ももの硬さが有名ですが、
その他にも足首の固さや股関節・体幹の機能低下、
もも裏の使い方が悪いなどの機能的な特徴があります。
外ももをほぐしたりストレッチをすることで、一時的な改善が見られても、
スポーツを再開すると症状が再発するという人は、上記の特徴がないかチェックしてみましょう。
鵞足炎は膝の内側に痛みが生じるランニング障害で、
これも長距離ランナーに多く、反復する膝の曲げ伸ばしによって
痛みが生じます。
ここで出てくる鵞足とは、3つの筋肉が膝の内側に着くことで、
アヒルの水掻きに見えることから鵞足と呼ばれる部分を指します。
鵞足炎は鵞足にあるクッション材に
繰り返しストレスがかかることで、クッション材に炎症が生じる病態です。
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鵞足炎が生じる原因として、裏ももの内側をうまく使えないことや、
もも裏の硬さ、扁平足など身体的特徴が挙げられます。
また、不良なランニングフォーム、急な坂道のランニングや
走行距離の急激な増加といった外的要因も原因になります。
どちらの病態も、症状が悪化すると安静にしていても痛みを感じることがあります。
重症化した場合、スポーツだけでなく日常生活にも悪影響が生じるので、
早めに病院に受診しましょう!
硬くなっている筋肉や関節の根本的な問題を解決しないと、
症状を繰り返すので、次回以降のコラムに掲載する運動を行って
怪我をしない体作りに役立ててください!
次回はランニング障害になりやすい体とフォームの特徴について紹介します!
本日は最後までお読みいただき、ありがとうございます!
参考資料・参考文献
標準整形外科学
スポーツ医学検定公式テキスト1級 一般社団法人 日本スポーツ医学検定機構
アスレティックケア リハビリテーションとコンディショニング 小山貴之
ランナーの体を考える会
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